チップ相場がいつのまにか20%になっていた

今日、NPRラジオのTalk of the Nationで誰にいくらチップを出すべきか、という話をしていた。美容院のチップは最近は20%だそーです。私はいつも20%払ってて、「私って太っ腹~」とかこっそり思ってたんだけど、これが普通だったんですなぁ。。くすん。レストランも、15-20%というのが相場、、と言われてきたが、最近では限りなく20%に近づいている模様。

ラジオ番組では、匿名でウェーターのつぶやきブログ、WaiterRant.netを書いているウェーターや、新聞の人生相談Ask Amyの回答者、地球の歩き方英語版的ガイドLonely Planetのエディターなどがコメント。

「そもそも、チップが18%か20%か、そういう細かいパーセントなんて、もらう側はわかってるの?」
という質問には、WaiterRantのウェーター氏は
「もーちろん!!伝票を渡す時点で、頭の中で18%だったらイクラ、19%だったらイクラ、と全部計算済み」
ということで、細かく見られているようでございます。

レストランでテイクアウトをオーダーしたときにチップを払うか、は論争になってました。日本ではあんまりないですが、アメリカだと普通のレストランで注文して、パックにつめてもらってお持ち帰り、というのができる。このときチップはどうするかは生粋のアメリカ人の間でも悩ましい問題。私の友人たちは「チップを払う」という総意になってましたが、今日のラジオでは「払わない」と。

チップって、他人がどうしてるか見えにくいから結構困りもの。アメリカに生まれ育った人たちですらラジオのトーク番組のテーマになるくらい悩んでるのに、外国人にわかるはずがない。一番いいのは
「ねぇ、私はあなたにチップって払うもの?」
と聞くこと。はっきり相場を言ってくれます。「外国人はチップを払わないかも」と、相手は戦々恐々としているので、聞くと喜ばれると思います。はい。クレジットカードで払う際のチップの書き方なんかも、わからなかったら相手に聞くのがよろし。特にウェーターは、時給2ドルなんていう涙金で働かされてることも多く、チップに生活がかかってるので適当にすると恨まれます。

一度、日本からの旅行者の人にご馳走してもらったことがありましたが、この人がチップを払わなかった・・・。で、会計後、席を立ち、店を出る前にその人がトイレに寄ったので、店の入り口でボーっと待っていたら、ウェーターが深刻な顔でやってきて
「チップがないけど、ボクは何かおかしなことをしたか?」
と。支払った主がトイレから戻ってくる前に、急いでチップを多めにウェーターに渡して
「悪気はないのだ。ごめんね」
と追い払いましたが。。。。。まぁ、日本から来ると、仕方ないですなぁ。アメリカ人ですら、日本に長く住んでいると忘れたりするし。日本在住歴の長いアメリカ人がベイエリアに帰ってきたときに、ご飯を一緒に食べたらチップをおかずに出ようとしたので「おいおい」と止めたら、「ア、そうだ、忘れてた」と、いうこともありました。

ちなみに、メキシコでスキューバダイビングの際のチップは、ボートの船長に5ドル、ダイブマスターに5-10ドルくらい。これは、1日2ダイブで、ダイバー一人当たり。1日のダイビング代は40-50ドルと格安なので、15-20%をダイブマスターに渡して、船長さんには心づけ程度、って感じ。(ダイバーが二人だったら倍になります。)一般的に、アメリカ人がたくさん行く場所のチップは、「心づけ」というよりはかなり大目。「元の値段の20%」と思った方がよろしいようでございます。

チップ相場がいつのまにか20%になっていた」への17件のフィードバック

  1. アメリカ人ってきっちり相場どおり払うじゃないですか、これって「本当の意味のチップじゃない」と言う人を発見しました。この春何年ぶりでロンドンとマドリッド、パリと回ったのですが、みんなチップなんて「あげたくなかったら、あげない」と言っていました。つまり「あなたのサービスに対する評価」なのでサービスの悪いやつに払うというのは間違っている!のだそうです。アメリカ人は律儀というか意外に日本人に似てるのかなと思いまひた。

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  2. 日本企業のボーナス制度に似ていますね。多くの日本企業ではボーナスは賞与ではなくて給料の一部を夏冬に分けて支給しているというのが実態です(法廷で争われたときにそういう判例があったと記憶しています)
    アメリカのサービス業がチップをもらうことを前提に低い給料になっているわけだから、何となく似ているなぁと。

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  3.  小銭がないときはどうするんでしょう。
    何ドルチップとして渡すからお釣りをくれって言うんでしょうか。
     あと、アメリカって現金での買い物をほとんどしないって聞いてるんですが、チップもカードでなんてムリですよね。

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  4. 記事中にカードでのチップの払いかたがあると書いてあるとおり、カードでも払うものです。
    それに小銭がないときのお釣りももらって大丈夫です。
    いずれも、私はチップとしてこれだけの額(%)を上げる。と決めてから話しかけることです。
    ・・・・・とガイドブックで読んだことがあります。

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  5. 渡米前に日本の銀行で500ドル分を日本円と換金すると,大抵2,3枚100ドル札が入ってますけど,100ドル札の使い道が分かりません。
    ジュース買うのに20ドル札を渡すだけでもNoと言われるのに・・・。
    そもそも高い買い物はカードでしちゃうし,だったら換金した500ドルに100ドル紙幣はいらないザンス。

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  6. うちの奥さんがCPAの勉強をしていたとき、たしかIRSは15%のTipがあるものと想定して税金を課していたといっていた記憶があります。それを聞いて以来、15%か、SalesTax(サンフランシスコは8.15%くらいでしたっけ?)を2倍した金額の、どちらかきりがいい方を採用していたのですが、20%とはちょっとショックですね。
    僕は元々自称「ミスターピンク」(タランティーノの「レザボアドッグス」の冒頭にでてくる、あれです)なので、20%には、ちょっと抵抗感がありますね。

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  7. こちらにきて3年になりますが、未だにチップの計算は頭が痛いです。Chikaさんに質問なんですが、「元の値段に20%」というのは、税込みですか?税抜きですか?そのへんがよくわからなくて、夕食などは25%ぐらいのせてます。そのほうが計算しやすいというのもありますが…
    カードで支払う場合は、
    1.お店の人にカードを渡す
    2.Tips欄と合計金額欄が空欄になったカード明細がくる(通常、お店用とお客控えの二枚)
    3.チップを計算して記入。合計金額も記入。(お店用は必須)
    4.お店用の明細にサイン
    という手順になるかと思います。明細の端に「15%だったらチップはいくら」と印字されてるのもありますね。
    Takanoriさん>
    100ドル紙幣、意外と使えるみたいです。相当吟味されますが…「夜10時過ぎは、$20以上のお札はお断り」というお店は多いと思います。

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  8. アメリカのレストランで日本人だけで食事したら、レシートにあらかじめチップ(20-25%分)書かれたものが出てきました。
    ボラれているのか、日本人はチップを払い忘れるからあらかじめ書いてきたのかわかりませんですが。
    アメリカ暮らしが長い方も同席していたのですが、レシートを見て「ひでえ扱いだ」とつぶやいていましたから、きっと日本人相手に吹っかけたのだと思いますが。
    ウェータにチップ相場を聞くと(日本人相手なら)多めにいってくるような気がしますが、彼らはフェア(信用できる?)なんでしょうか?

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  9. 私の周りでは、白人の友達は20%チップが基準で、アジア系の友達は日本人を含めて15%が基準な傾向があります。それが関係しているかどうかは不明ですが、なんとなく白人とレストランに行ったほうが、日本人同士で行くよりもサービスが良いような気がします。 
      

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  10. ラジオを聴いていたら、パーソナリティーの一人が、美容院のチップをカードで払ったといって、周りから責められていましたが、アメリカ人の常識がわかってよかったです。

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  11. チップを20%近く払うアメリカ人がヨーロッパに行くと、みんな大喜びされるらしいですよ。でも20%はほんと高い。

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  12. 確かに20%ぐらいです。ESLの先生がそういってました。
    チップのことを考えると、外で飯を食べるのはちょっとと払わないですんだ国に住んでいる人からすると余計に思います。
    収入になっているといわれても逆の立場にならないと理解できないですし。
    1.2倍の値段かと思うとなんだせこくなります。
    改めて文化の差を感じますね。
    日本ではワンコインでせこく飲んでいるサラリーマンからでしたw

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  13. chikaです。
    >ファミレスみたいにレジで清算する場所ではチップ要らないですよね?!
    いりますよー・・・。レジのところにチップを入れる容器があったらそこに入れます。それがなかったら、机にチップ分をおいていきます。細かいお金がなかったら、清算後レジで両替してもらってから席に戻ってチップを置いてもOKです。。。
    >これって「本当の意味のチップじゃない」
    それは、アメリカ人の皆さんの間でも結構問題になってます。。ただ、ほんとーにムカついたら1セントだけ置いていくとか。(チップを忘れたんじゃないぞ、という意思表示。)でもこんなことしたら、その店に二度といけませんが。あと、いまいちだったら15%、とってもよかったら20%プラス、っていう差別化も可。。。
    >小銭がないときはどうするんでしょう。
    両替してもらいませう。
    >換金した500ドルに100ドル紙幣はいらないザンス。
    確かに。でも、100ドル札、結構使えるみたいですよ。ただ、アメリカだったら、小銭以外のお金はほとんど全てクレジットカードでOKだし、クレジットカードで払ったほうが両替レートもよいので、両替は100ドルくらいでよいのでは・・・。私は海外(日本・アメリカ以外)は、現地についてから、その国の銀行のATM機で、アメリカの銀行のカードをつかって現金をおろしてます。日本の銀行のカードでも世界中使えるのが多いんじゃないでしょうか?(よくしらないけど)
    >「元の値段に20%」というのは、税込みですか?税抜きですか?
    本来的、理論的には税抜きに20%なのですが、最近は税込みに20%みたいな感じになってきているような気がします。(レシートに「推奨チップ額」みたいなのがパーセント表示つきで印刷されてることがありますが、これは税込みの額のパーセントで書かれているように思います。)ただ、そうだ、と決まってるわけではない・・・と思います。
    >日本人相手に吹っかけた
    レストランの格によってもパーセントは違うので、一概にボラれたとはいえないと思います。よいレストランだったら25%くらいは相場かなぁと。
    あと、そうじゃなくても、大勢(6人以上くらい?)だったら、チップ込みの料金を請求するレストランは多いです。(なので、大勢で行った時は、チップこみかチップこみじゃないか、請求書を要確認。)
    あと、周囲の人たちに比べて長時間いた場合やはり多めにチップを払う、という暗黙の了解があるので、もし「もりあがっちゃって3時間以上いたよ~」
    なんていう場合は、25%もありかな、と。(客の回転が悪いと=収入減、なので)
    それに、日本人がチップを払わないことが多いのは周知の事実、かつウェーター氏も個人的に痛い目にあったことがあるかもしれませんので、「これはやばい」とチップ分足してくる相手の気持ちもわかりません?繰り返しになりますが、チップが彼らの主たる収入なので。ウェーター・ウェートレスさんたちは、アメリカでも最も苦しい「working poor」なことが多いので、思いやってあげましょうではないですか。
    そういえば、サンフランシスコ空港近くのホテルのレストランで、朝食に日本食のセットメニューがあって、それだけチップ込みの料金表示になっていて「賢い!」と感動したことがありました。
    >彼らはフェア(信用できる?)
    うーん、私もそんなにあちこちで聞きまくってるわけじゃないのでわかりませんが、私が聞いたときは普通に教えてくれましたけど。心配だったらホテルのコンシェルジェに確認してから出かけてはいかがでしょう?
    >白人の友達は20%チップが基準で、アジア系の友達は日本人を含めて15%が基準な傾向
    わかります。私の周りもかなりそうです。
    >美容院のチップをカードで払った
    えーダメなんですか?美容院とかで、「チップの額も足してクレジットカード切る?」とレジの人に聞かれるところでは、足してもらったりしてますけど・・・・。
    >1.2倍の値段かと思うとなんだせこく
    最初から、1.2倍だ、と思って値段表を見るとよいか、と。。。日本の食は最近本当に安いですよね。シリコンバレー的には店に入って12-3ドルを切るランチを食べられるのはファーストフード店になってしまいました。。。

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  14. 中華料理屋でもらったフォーチュンクッキーの中に
    Giving is not an exact science, it is an art.
    と書いてありました。ふおー、タイムリー。

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  15. はじめまして。8年ほど前までシリコンバレーに住んでいたものです。そちらの雰囲気とか、懐かしいですね~。チップは15~18%を目安にしていたと記憶しています。
    > 日本の銀行のカードでも世界中使えるのが多いんじゃないでしょうか?(よくしらないけど)
    使えないと考えた方がいいと思います。当時、SFにある東海銀行の支店まで「カード使えませんか?」と聞きに行ったことがあります。丁寧に応対してくださいましたが、「米国では窓口業務をしていないので」とのことでした。
    万一のために作っておいたCitibankの口座を使うことで問題は解決しましたが。
    数年前の話なので、今は変わっているかもしれません。
    ご参考になれば。

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