PC vs ダム端:Google vs P2P

ずいぶん間があいてしまったが、PC vs ダム端 そして囚人のジレンマの続き。前回の主旨は

「Googleの各種サービスのように、何でもインターネットの先のデータセンタのマシンが処理してくれるなら、手元にPCいらないよね、ダム端でいいよね」

ということだったが、今回は、この流れを押しとどめようと奮闘するP2Pについて。「囚人のジレンマ」は、その後考えたら、やっぱり違う、ということになったので、題は「PC vs ダム端:Google vs P2P」に変更します ;-p Googleは、「ダム端(的thin client)と高度なサーバ」という構造をプッシュ、IntelやMicrosoftは、「高度な処理能力を持つPCが偏在(じゃなくて遍在・・がりゅう-san 指摘Thanks)」する構造をプッシュ、という陣営わけです。

ちょうど良く、前回のエントリを書いた後、Googleがダム端老舗のWyseと専用端末を作っているという報道もあり、割とタイムリー。(ゾフィー-san、Thanks)

なお、前回taka-sanより、

シリアル通信でキャラクタ表示・入力する本来のダム端とXターミナルやWindowsクライアントなんかのGUIターミナルが(中略)ごっちゃになってない?

というコメントを頂きましたが、本エントリでのダム端とは、CPUもメモリもハードディスクも大してない「おばかな端末」としたいと思います。(いい加減)。thin clientですね、やっぱり正確には。。。

***

さてさて、P2Pは法的にはいろいろ大変なことになっている。Napsterも、Groksteri2Hubもシャットダウンしてしまった。

P2Pがなぜこんなに大問題になっているかといえば、それは、P2Pがコンテンツをpublic goodにしてしまったからである。Public good、日本語で言うところの公共財。なんだか素敵な響きだが、資本主義的市場、神の見えざる手がうまく働かない「崩壊点」であり、大問題。(P2Pとpublic goodについては、オマケで末尾に書きました。)

ではあるのだが、汗水たらしてモノを作った人に報酬が入る仕組みさえきちんと整備すれば、P2Pは画期的技術だ。どうせあまっている世の人々のコンピュータを活用する、という点がスバラシイ。どっかのサーバーからどーんとダウンロード、という中央集権的仕組みだと、データ量が増えるとボトルネックが生じるが、新し目のP2Pなら、大勢がダウンロードする人気コンテンツでも一部に負荷が集中することがない。BitTorrentの、「ファイルをもらうにはファイルを提供しないとならない」というTit-for-tatなんか、できてしまえばコロンブスの卵だが、やっぱり画期的。

で、P2Pをやるには、やっぱりそれなりに優れた頭脳のPCが参加者みんなの手元にある必要がある。ハードディスクもあんまりないようなthin clientで世の中があふれたらP2Pが成り立たない。

なので、P2Pが世にはびこってくれるのは、IntelやMicrosoftにとっては美しい事態だ。で、いずれも、P2P関連のベンチャーに投資したり、そういう会社を買ったり、技術促進団体を作ったり、とがんばっている。

というわけで、Google的流れとP2P流れという相反するforceがどう動くかによって、今後コンピューティングが向かう方向としては、次の3つがありえるだろう。

1) Google的中央集権型
Google的世界。どこかのデータセンタにサーバがまとまっておいてあって、そこからthin clientに計算結果を表示する。

前回のエントリーに、まさ-sanからコメント頂いたとおり、現在の端末には、画像などの「表現力」も求められていて、これにはかなり処理能力が必要だが、しかし、これも、サーバ側で処理して、端末側には結果だけ送ればいいんじゃないでしょうか。現在のテレビみたいに。

らき-sanコメントにあるとおり、

ユビキタス的な環境で繋がりNetworkのbottleneckがなければダム端で十分.処理はサービスする側がしてあげるから端末は楽しててねという
ものですね。複数端末のデータを共有できる。Google
Services/Toolsの発想の根底にあるものだと思います.端末はINPUT(keyboardなど)とOUTPUT(displayなど)さえ
できればいいというWearable computingなどにも繋がります。

という感じ。

2) P2P的民主的個人分権型

世の皆さんが各々知的な端末を持って、それを大活用して、個々の端末同士がお話しあう、という民主的なコンピューティング像。IntelとMicrosoftが狙っている、というと、それだけで非民主的な気がしてしまうが、本質的にはGoogle型のほうが怖いと思う。

3) 1と2の融合型

1と2のいいとこ取り。P2Pに参加できる程度の処理能力を持つクライアントと、それを凌駕する処理を受け持てる知能と、かつ大量なディスクスペースを持つサーバで成り立つ、というイメージ。taka-sanのコメントにあるような

ディスクは持たないが処理はする端末、はいかが?
サーバサービスまたはファイルサーバを使用します。

みたいな。

現在の世のトラフィックの6割は、ファイルシェアリングのもの、と言われているが、それって結構無駄なんじゃないか。ファイルシェアリングをやるにしても、どこかのデータセンタにまとめてコンテンツがあって、データはその間でやり取りし、個々の端末へは、欲しいときだけストリームしてくれればいい。それにはこの融合型が適しているのではなかろうか。

***

さらにソリューションスペースを広げて考えると、テレビなどの家電や車などもコミュニケーション端末となりつつある。P2P型は、たとえ現状のPC的世界では弱くなってしまっても、そういう「非PC」の世界で主力となっていく可能性はある。テレビOSがWindowsで、GoogleのCMが流れるとクラッシュするとか、、、というのは冗談としても、各社真剣に「なんでもコンピュータ社会」の到来へ向けてがんばっている。XBoxなんかも良い例ですね。

Intelも、自動車を「Intel Inside」としたい模様。

今年はじめのCebitでは、BMWと共同で、Pentium baseのダッシュボード上端末を搭載した車を発表したが、先週にはさらに手広くジョイントマーケティングをBMWと行っていくことを発表。いわく

Under the deal, BMW will use Intel technology across the board for
its information systems needs. Intel’s technology will be used in BMW’s
3,000 auto dealerships and will be incorporated into the entertainment
systems of BMW cars, said Eric Kim, chief marketing officer at Intel.

あと、Linuxなどもこの流れを左右するかも。どうなっていくんでしょうね、世の中は。

☆☆☆オマケ:P2Pとpublic goodについて☆☆☆
(以下、論点に齟齬あるかも・・・何かあればビシビシご指摘ください)

 

普通のモノは、売りたい人と買いたい人に勝手にやり取りを続けさせれば、需要と供給がちょうど良くつりあうところに落ち着く。ものすごく利益の出るビジネスに
は、どんどんいろんな会社が参入して値段が下がり、「これ以上鼻血も出ません」というところまで値段が下がる。売り手には厳しいが、一方安くなれば需要が
喚起されるから、市場が広がり、まぁ悪いことばかりではない。また、比較が難しいような性質が異なるものの間の資源配分も、大勢の消費者の判断に任せるうちに自動的に行われていく。「iPodと航空券」といったような異質なものの間でも、消費者の頭の中では「うーん、iPod一個買うお金でラスベガス旅行が一回できる。どっちをとるか・・・」という比較がなされる。というわけで、とにかく市場に任せておけば、いい感じになる。「神の見えざる手」に任せておけばいいじゃん、ということである。

しかし、特定の特徴を持ったモノでは、この適切な均衡が起こらない。そういうモノがpublic good。「一人が使っても減らない」「独り占めできない」というのが特徴である。正確には、

Non-rivalrous — its benefits fail to exhibit consumption scarcity; once it has been produced, everyone can benefit from it without diminishing other’s enjoyment.

Non-excludable — once it has been created, it is very difficult, if not impossible, to prevent access to the good.

という二つの特徴。(Wikipedia、Public Goodより)

例えば国防。いったん軍隊を作ったら、「私だけ守って隣の家の人を守るな」というわけには行かない。例えば街灯。私のために作っても、通りがかる人全てを照らしてしまう。

「自然環境」もそう。以前、姪二人が車の中で「景色」を奪い合って喧嘩していた。2歳、4歳くらいだったと思うが、
「I’m looking at your window!」
「Noooooo!!!! This is MY window!  Don’t look at MY window!」
窓から見える景色は、独り占めできないのにもかかわらず、理不尽な大喧嘩に。もちろん、現実には、いかにすばらしい景観を作り上げても、独り占めするわけには行かない。というわけで、「自然」もpublic good。(もっと正確にはcommon goodですが)

こういうものは、一生懸命アリが汗水たらして作っても、なにもしないキリギリスの他人も利益を享受できてしまう。ばかばかしい。また、大勢で資金を出し合ってやっと実現でき
るようなモノ(自然とか、軍隊とか、街灯システムとか・・)が多いので、「ワタシ一人が金を出さぬとも、誰かがやっといてくれるだろう」というただ乗り人
間もたくさん出る。

なので、public goodを「神の見えざる手」に任せておくと、本当に必要なだけモノが作られずに終わってしまうこととなる。なので、問答無用で税金を取り立てて費用に回す、といった「資本主義的でない介入」が必要となるのであります。

「音楽」や「映像」といったコンテンツは、従来独り占めできるブツであった。CD買ったら、それはワタシのもの。ワタシのCDが盗まれたら、もう聞くことはできない。テープへのアナログコピーでは品質が劣化したので、やはり元の媒体は重要な所有物。

が、P2Pで、バンバン見知らぬ人から見知らぬ人へとデジタルにコピーでき、さらには、違法コピーを勝手に流通させるアナーキーな輩まで多々誕生し
たことで、「音楽」や「映像」はpublic
goodもどきになってしまったのである。作品はできたとたんに違法コピーがインターネット上に登場、しかも、自分のファイルを他人がコピーしても、別に
減るわけではない。(もっと言うと、P2Pは、ハードディスクというれっきとした私有財産すら、みんなで共有するpublic goodもどきにしてしまったすごい技術でもある。)

しかし、違法コピーがはびこると、市場が崩壊して、
「大して儲からないなら、ばかばかしい(または、食っていけない)から音楽(とか映画とか)は作らないよ」
というアーティストが増えてしまうと、結局損するのは消費者側。

ただし、こうした動きの一方で、
– これまで利益を搾取していたレコードレーベルから、個別のアーティストにパワーが移る
– インディーアーティストでも作品を流通できるようになる
といった、「作品を増やす方向に働く力」もP2Pにはある。あるのであるが、やっぱり、人がせっかく一生懸命作った音楽や映画をただで配っちゃいけないであろう。

JASRACが正しいとは言わないけど、タダはまずいのだ、タダは。

PC vs ダム端:Google vs P2P」への15件のフィードバック

  1. Wintelが目指しているのは「高度な処理能力を持つPCが偏在」ではなく「遍在」ではないですか?同じ読みで漢字まで似ていて意味は逆、という面白いペアですが。
    P2Pのファイル交換を見ると、マンガなどの違法コピー元ファイルを作成する人のモチベーションがどこにあるのか、いつも不思議で仕方ありません。自分のマンガ本を1ページずつ綺麗に切り離してスキャンして、無料で供するのはなんのためなのか…。

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  2. 偏在→遍在デス。ありがとうございました。テヘ。
    日本語能力の衰えを感じる今日この頃;-)
    >違法コピー元ファイルを作成する人のモチベーション
    私が想像できるのは・・・
    1.強いアナーキー思想
    2.悪いことしてみたい願望
    3.目立ちたがり
    実際どうなんでしょ。

    いいね

  3. ども。:)
    > 違法コピー元ファイルを作成する人のモチベーション
    そういえばマンガ5万冊が読み放題だった↓もバラしてスキャン方式でしたね。今は月額380円になったそうですが、少し前までタダでした。
     ・よむよ.jp: http://www.464.jp/
    元々古本屋で、リアルでの売上げがあるからタダでいいよ、という良心的なスタンスでしたが、どこからかプレッシャーがあったのかな。
    ともあれ、参考にならない例でした。:p

    いいね

  4. おっしゃ!

    前回の失態もそうなんだけど
    個人的にも凹みなできごとがあったりで
    HPからもはなれ気味でしたが
    ASIA LIVEで払拭じゃ!って感じです!
    主催のTASKMANのみなさんASIAスタッフの方々
    対バンのみなさん(出演バンドが多い上に人数もスゲエ多かったな)
    そしてきてくれたみなさん!
    ほんとありがとうございました!
    ばっちりパワーもらえました!
    それと前回来てくれた方々!これそうなLIVE
     messegeboxにでも連絡いただければ!
    招待します!(俺が自腹切るので)納得いかんし、マジ申…

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  5. PC vs ダム端:Google vs P2P : On Off and Beyond

    メディアの記事ではありませんが、興味深い内容だったので渡辺さんのブログを紹介します。
    中央集中と分散の議論というのは、コンピューティングだけではなく、企業や組織のあり方とか、独裁制と民主主義だとか、延々と繰り返されている議論なわけで、おそらくこの議論は永遠に続いていくのだとは思いますが。
    最近のコンピューティングのトレンドは、渡辺さんが書いているようにGoogleに代表される中央集権型が完全に主流になっていて、P2Pには反体制的なイメージがあるのも事実ですね。
    個人的には、今後は間違いなく、渡辺…

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  6. アレな話題なので匿名で。
    そんな思想的じゃないですよw
    「うpしたら喜ばれた」これが一番大きいです。
    その手の掲示板等でもお礼を書くことが推奨されている事が多いですが、これは大半の元データ作成者がそれを一番嬉しく感じるからでしょう。
    さらに言えば、それまで落とすだけだった人が自分に感化されて元データを作り始めたりするともっと嬉しかったりします。
    つまり、労働と対価の非常に原始的な構造です。
    現実社会が中学校ぐらいから既に「額に汗理論の否定」「労力より政治力」「スクールカースト」とかで分かり難かったりやる気も出なかったりするので、こういう単純な構造に自分の居場所を見いだす人も多いんだろうな、とか思ってますが詳しい事は人文系の人に任せます。
    まー権利侵害の上に成り立ってる世界なのであまりえらそうな事は言えませんがw

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  7. こんにちは。ぶらぶらです。
    私はダム端末の普及は近いと思います。WEBメールと同じようにワープロもWEBで提供されるんじゃないかと踏んでいるからです。ヤフーとか。
    では、バイバイ^^b。

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  8. ゾフィー-san
    いつもながら物知り~。よむよ、少女漫画もあるのかな。。。登録したので、時間があるときに覗いてみます!
    匿名-san
    おお、当事者御自らのコメント!!ありがとうございます。なるほど、「喜ばれる」が動機ですか!なるほどー(って、もしかしてワシ年寄りくさい?)
    2年ほど前に、「オープンソースを支える知識労働者」というコラムを日経産業に書きました。
    http://www.chikawatanabe.com/blog/2003/09/post_7.html
    そこからの抜粋ですが・・・
    「平たく言えば、「衣食足りて認知を求める時代」になったのである。
    人類の社会経済は、「奴隷制」という古代から、「封建制」という中世、「資本主義制」の近・現代へと移り変わってきた。そして今さらに「能力を持った人々が無償で働き、代償として自己実現と社会認知を得る」という「社会認知制」とでも言うべき勤労形態が資本主義制と並立する時代が始まろうとしている。
    こうした中で、企業は、無料で喜んで働く世界の頭脳とどうやって対抗するか、いや、むしろどうやって共存していくかを考えなければならなくなるだろう。」
    P2Pも「社会認知制」の一環ではないでしょうか!!
    けっ、そんな大げさなこっちゃないよ、と笑われるかもしれませんが、結構大きな変化だと思うんですよね。
    ぶらぶら-san,
    Microsoft自身のLiveもあるので、確実!にできるようになるでしょう。。ぜんぜん関係ありませんが、私のスキーウェアのメーカーはMICROFTといいます。

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  9. こんにちは。いつも読ませて頂いてます。
    別に匿名で書くというのも変ですけどが、一応ネタ的にw
    >違法コピー元ファイルを作成する人のモチベーション
    古くは「匿名の臆病者」のおっしゃる通りなんですが、昨今のP2Pに関して言うと大半は自己満足つまり一種のマスターベーションだと思います。コピーなどを提供すれば、自らがコントロールしている様な神様的意識が芽生えますので(苦笑)。悪い事にピノキオ的自己満足故に罪の意識は意識しているつもりで殆ど無い(見えてない)場合が多いです。ですが、一定期間過ぎると皆止めていきます。そして、その間にやり方を知った新しい人たちが始めだし、そしてまた止めていくという輪廻です。
    結局、継続すれば必然的に多くの人にさらされる様になり、徐々に持ち下げられて(叩かれて)、不利益であることに気づくので止める訳です。そう、実はモチベーションはさほど高くはないんです。
    iTuneで人気があるのも、聞くに値するに適した金額だからであって、映像・漫画なども軽く読むもしくは試すに値する金額や方法で提供出来れば、需要する側は正規で対処する事になり供給側も減るんではないかと思います。
    違法行為は0にはならないのも、行っている事は今必要としているけれど、社会的に無かったり、得るには価値的に合わないと考える人が多い故だと思います。個人的には隙間埋めだと思いますから、埋める事ができれば違法行為も減るはずです。
    これからはますます価値観への考え方が変わっていくんで、企業も儲ける事を一番に考え出すとたぶん儲からない様になる時代になるんではないでしょうか。(実際は意識的にですがw)
    また、無意識に読者自身がする事で他の読者に対してもサービスになる様な人間的P2Pな仕組みが増えてくると思います。del.icio.usやdigg等は、まさにその前兆な感じがしています。
    まとまり無いですけど、こんな感じでm(__)m
    おしまい。
    でわ

    いいね

  10. さらなる匿名さん
    ふーむ・なるほど・・。違法行為が発覚する可能性が高まり、かつ発覚した際のペナルティが非常に高ければ、違法コピー元をアップする人も違法コピーする人も減っていくでしょうね。普通の人が泥棒をしないのは、侵入することが技術的に不可能だからではなく、泥棒するのは悪いこと、とわかってるからで・・・。その辺の倫理観がまだできたばかりのオンラインコンテンツの世界ではまだあいまいなのでせう。
    collaborative filteringはこの先、ずんずんと力を増していくでしょうね・・・。Yahoo NewsとかWall Street JournalとかでもMost emailed articlesをついつい見ちゃいますし。

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  11. 亀レスだ…
    P2Pユーザからの書き込みが多いなか何なんですが…
    最近はP2P Trafficに制限をかけるプロバイダもちらほら。
    http://xx-xxx-xx.hp.infoseek.co.jp/kikaku1/isp.html
    これまでネットワークデバイスでは、IP address, ポート番号くらいしか判別できませんでしたが、最近はソフトウェアでもハードウェアでも、どんなものをどんなアプリケーションを使って送っているのか識別できるようになってきました…というか多少は枯れた技術になってるのかな?
    将来的には、P2P Trafficを有償で許容するサービスも増えるかもしれませんね。
    実際、日本ほど帯域の太くない、ヨーロッパのあるプロバイダでは、P2P trafficが負荷をかけるため他のユーザが満足に帯域を使えなくなる、というのでそういったサービスが出てきているらしいです。
    んんー、それにしてもこれだけ違法だのウイルス感染被害がおそろしいだの、ブラックなイメージが付きまとっていても、まだニーズがある…ビジネスとして使わない手はないんだろうなあ、やっぱり。
    面白いジャンルですね。

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  12. P2Pは本質的には、有効なネットワーク活用法だと思います。(もちろん、distributeするファイルの種類によりますが)
    ヨーロッパやアメリカでは、VoIPトラフィックをブロックするISPも出てきていますが(特に電話会社系)、日本ではいかがでしょう?

    いいね

  13. chikaさん
    横から失礼いたします。
    日本だと、固定電話+VoIP契約時にVoIP機能付モデムが必要なので、契約者以外から回線内にVoIP Trafficが流れてくることはあまりないんじゃないかなあ…そのあたりは加入者側の設備の詳細をよくわかってないのですが、つまりはVoIPを遮断する必要はないのではないでしょうかね。
    http://kaeru.or.tp/tech/VoIP.html
    ATMのように、サービス内容によるVoIPの帯域格差付けや優先度、セッション制限数の差別化ならアイデアとしてあるかもしれませんが、ブロック(遮断)はあまり聞きませんね。
    アメリカではVoIPサービスを提供するところで、Skypeトラフィックをブロックするということなのかな…?
    日本でもSkypeユーザは多いですが、むしろプロバイダは寛容かも。
    VoIPの付加価値サービスのように、必ずしも帯域保障ができるわけではないので品質は良いとは言い切れませんけどね…。
    このあたりの考え方はプロバイダにもよるかもしれません。
    P2P検知をブロックするのと同じような技術を使って、今後はSkype or Skypeモドキも検知して、逆に付加価値として帯域保障、優先化したりするサービスが将来的には出てくるかもしれませんね…。
    ただし、日本は光など帯域が太いので、そこまでは必要ないだろうという話ももちろんあります(^^;)

    いいね

  14. 藤間ちょこら-san,
    アメリカだと、Skypeに限らずVoIPは全部ブロック、というのがあるらしいです。
    http://www.networkingpipeline.com/news/60400413
    ブロックしているのは、インターネットアクセスを提供している電話会社。(ケーブルテレビ会社などの電話会社以外のプロバイダだと、もちろんVoIPは思い切り奨励しています)
    ヨーロッパ(確かドイツ)では、インターネット接続ができる携帯電話で、VoIPを可能にするサービスプロバイダもあって、これも通話料収入が絶たれる携帯キャリアがブロックして問題になってたはずです。
    通話収入の道を絶たれる人がISPなのか、これまで通話収入なんて全然手に入ってこない人がISPなのかで、VoIPをブロックするか奨励するかが変わるということでしょうか・・。

    いいね

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