引退したGoogle社員の生活

Google社員番号ヒトケタだけどすでに引退している友達にメールしたら、しばらくしてこんなお返事が。。。。

I’m actually in France!  My brother & I did a Tour de France-centered bike tour.  We’re currently waiting at Charles de Gaulle to fly back stateside (although I’m making a 1-week detour to XXX(一応消去) to visit my brother and go airplane-shopping before I return to Tahoe).  (中略) By mid-September, the Endless Pool should be working, too.

I have a lot of travel this summer.  After I get back to Tahoe, I only stick around for a week before going skiing in Chile.  And then I only return from that for a few days before I return to Europe to go biking in Ireland.  Is my work never done?!

飛行機買って、フランスで自転車ツアーをして、チリでスキーして、またアイルランドで自転車ツアーして、、、と忙しい。(彼はもう当面働くつもりはないので、自宅はリゾートのタホ。)ちなみに、メールの中に出てくるEndless Poolとはこんなの↓

タホに家を買うに当たっては、ForbesのMost Expensive Homes in the Worldで北米第4位の$60 millionのものも見に行ったそうな。(実際住んでるのはもっと普通の家)引越して間もないころ行ったら、家具がなく、いろんなゲストが飲んだビールの空き缶が山積み、たくさんある客間には床の上にTempur-pedicのマットレスがじかにおいてある。殺伐としてるけど、このマットレス高いんですよね。枕10個にマットレス6個、みたいな感じでまとめ買いしたらしい。家の中にある唯一のアートは、学生時代にうちのダンナが彼に上げた額縁入りの版画(ダンナの親戚は額縁屋)と、昔はやった「寄り目にしてみるとイルカのシルエットが浮かんで見える立体画像の絵」のみ。しかし、高価なバイクやスキー、スノーモービルなどが何台もガレージにある。

というわけで、「身の回りにかまわない独身男が突然一生を何回か繰り返しても使い切れない大金を手にすると、こういう状態になる」というのを絵に描いたような家でございました。

ちなみに、よく
「シリコンバレーの人は、あくなき探究心で、どんなに成功してもトライをし続ける」
とかいいますが、あれは、そういう人だけがまだちゃんとビジネスの現場に残っているだけのこと。一山当てた人の90%以上が楽隠居生活に入るんじゃないかと思います。飛行機が買えるほどでなくても、堅実ながらもそれなりに豊かに一生が暮らせる程度の「山」が当たったら楽隠居。少なくとも私の周りはそうです。

引退したGoogle社員の生活」への7件のフィードバック

  1. 「一山あてた人」といえば、ちょうど今日行ってきたFrissonは、元ペイパルの創業者が会社をeBayに売ったあと、道楽ではじめたレストラン。レストラン・ビジネスに携わる人づてに聞いた噂では、内装に$8milほどかけたそう。。。まあ、まず元は取れ無そうだから、道楽と呼んだほうがふさわしいかと。現に行くと必ずオーナーの彼がうろうろしています。(しかもあんまり役に立つことをしているようには見えない。。。)
    あと名前は忘れましたがマイクロソフトの創業者の一人で、バークレーの先生たちにお金を出しておっきなアンテナをぼんぼん立てて宇宙人からのシグナル探しをしてみたり、宇宙事業に精を出している有名なおじさんがいましたよね。
    こういう、「金にあかせて趣味的な事業に走る」というパターンもけっこうありかと。シリアル・アントレプレナーになるほど事業家としてのドライブはないのだけれど、隠居してただ遊びまくるのは退屈だ、ということでしょうか。
    「ただ消費するだけじゃ退屈」なんてセリフを言ってみたいものですが。

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  2. えり-san
    >「ただ消費するだけじゃ退屈」なんてセリフを言ってみたいものですが。
    ははは・・・そうそう。「もう消費すら快感じゃない彼女へ」という本がありましたけど、「それって、『彼女』ができる範囲の消費が快感じゃない、ってことじゃないのかなー」と思いました。
    飛行機のファーストクラスに飽きても、飛行機買えたらまた快感、みたいな。ま、それにも飽きてくるんでしょうけど。
    そう言えば、トラボルタって、飛行機5台持ってて、うち1台はBoeing707という旅客機なんですなぁ。。家には滑走路もついてて、ガラス張りの居間から自分の飛行機が見えるという建築になってます。はい。
    http://www.answers.com/topic/john-travolta

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  3. はじめまして
    Tempur-pedic
    この類の枕、日本では価格破壊が進んで1000円前後でかえます。私も周りの人も使ってますが、寝覚めがすっきりです。

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  4. 楽隠居

    渡辺様のblogにあるようにIPOなどで巨万の富を得た人は比較的早く楽隠居するというのは事実でしょう。だけで、40半ばでCEOとしてIPOを成功させた私の現在の上司は2年のリタイアメントを経て現役に復帰しています。隠居時代は、自転車(1日に180Km走行)とか、スキー、その他で毎日楽しく過ごしたそうです。エキサイティングな人生を好む人種なので、楽隠居もそんなに長くは続けられないようです。たぶん3年…

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